わたしは現在、出雲ナザレン教会で牧師をしている永野健一と申します。今年で6年目を迎えます(ナザレン教団の牧師としては今年で16年目を迎えます)。まずはこのサイトを立ち上げるきっかけについてお話ししたいと思います。

 わたしがキリスト教の教会に行くようになったのは広島の五日市にある広島工業大学の4年の春で、同じ学部の友人が、わたしよりも半年くらい先に広島にあるナザレン教会に行くようになったのがそのはじまりです。

 当初、わたしはキリスト教に関心があるわけでもなく、ただ中学の頃に音楽の授業で聞いたバッハの小フーガ・ト短調に感動した思い出があり、「たぶん教会に行けばパイプオルガンがあって、弾かせてもらえるかもしれない。」と思ったのがはじめでした。

 その友人はもともとわたしを教会に誘っていたのではないのですが、学食で席がたまたま近かった時、そういう興味本位だけで広島ナザレン教会に行くようになったのです。

 その後、8月に洗礼を受けてクリスチャンとなったのですが、それから紆余曲折があって日本ナザレン教団の牧師となったのです。


 その後、神奈川県藤沢市にある教会で10年牧会をし、出雲に来て6年目を迎えるのですが、クリスチャンとなり、教会の内側を見聞きするようになって、教会も色々と問題が多いのだということを知るようになりました。


 
 わたしは広島のナザレン教会に所属している時代に、今では色々と広く知られるようになりましたが「星の子どもたち」という、子どもを主な対象としてキリスト教の伝道を行っている「夏の星の子キャンプ」に、ある時は参加者として、またある時はリーダーとして参加し、その働きを手伝ってきました。

 「小松牧師は、特に重い障がいを持った子どもたちのために日本全国を飛び回っている。」と、当時は、そうした小松牧師の姿勢に感動を覚えたものです。

 ところが、わたしがナザレン神学校に入学して間もなく、「星の子どもたち」の働きをやめるという話を聞き、当時、「そんなに牧師が収入があるわけでもなく、みんなの献金で活動しているので会計的に行き詰まったのか」と思っていました。

 それからしばらくして小松牧師が裁判で訴えられているというような話を耳にし、しかもそれがただの金銭トラブルということではなく、小松牧師のハラスメントが原因で亡くなった方がいると伺い、クリスチャンとして、またキリスト教会の牧師として、やはりこうした問題に対してきちんとしなければと心に思ったのです。



 さて、それから時間が流れて新聞雑誌やインターネットなどで色々とキリスト教会の不祥事について見かけるようになり、また出雲に来てからも「わたしのホームページを見て」という方から電話をいただき、涙ながらに「自分の信仰は間違っているのだろうか?」と訴える方の話を聞きながら、「キリスト教とは?」「教会とは?」という事についていろいろと考えさせられ、自身のこれまでの反省に立ち、自戒の意味を含めて考えてみようと、このサイトを立ち上げた次第です。

 その後、たまたま小松牧師のハラスメントを訴えておられる方とお電話で話す機会が与えられ、自分がまだ牧師になる前に「星の子どもたち」に関わっていたことをお伝えし、今は牧師としてそうした反省のもとにあることをお伝えすることができ、こうした思いを新たにされる時となりました。


 今回、そうした反省から、キリスト者として、牧師として、キリスト者のあるべき姿、牧師のあるべき姿、教会のあるべき姿について文章を書いてみようと思います。

 ご質問等には答えられる範囲で答えたいと思いますが、このサイトは既存の教会を誹謗中傷することを目的とするものではありません。その点をご留意いただきご質問等いただければと思います。

 そして人間的にそのことを考えるのではなく聖書の御言葉に、神の言葉に聞き従うことをもって、考えていけたらと思います。以上、ごあいさつとして。